認知症の方に気持ちを伝える『ユマニチュード』



こんにちは!『見たはずの映画の内容をすぐに忘れてしまう』キクマです!!

皆さんは『ユマニチュード』って聞いたことありますか??

ユマニチュードとは、認知症の方に関わる時の『哲学』と気持ちを伝える為の『技術』のことです。

 

◆認知症の方と関わる仕事をしている

◆認知症のご家族の介護をしている

という方は『ユマニチュード』を知ると世界が変わるかもしれません!!

今回は、認知症ケア『ユマニチュード』について分かりやすく説明します!!

 

認知症の方に拒否されるのは辛い

 

私が理学療法士として働き始めたばかりの頃、認知症の男性Tさん(仮名)のリハビリ担当になりました。

初めてTさんとお会いした時に、今後どのようなリハビリを行なっていくか説明していると、急に大きな声で『太極拳も知らないやつに教わることはない!!』と怒鳴られました。

その時の私は『何言ってんだよ。太極拳なんか出来る人の方が少ないんだからそんなの無茶だよ。』と心の中で思いながら、『よかったら今度教えて下さい』と社交辞令のような返答をして、無視されました。

 

それから何度もお部屋にお邪魔しましたが、声をかけても『無視される・怒鳴られる』を繰り返し、私はTさんの部屋に行くことが苦痛になりました。

『また怒鳴られるのか、嫌だなぁ』と考えながらもいつも通りお部屋に行ったある日、Tさんから『氷枕をかえてくれ』と頼まれました。

『Tさん、新しい氷枕持ってきましたよ』と頭を軽く支えて新しい氷枕へ変えたところ、Tさんが『ありがとう・・・。少し歩くか。』と言って初めて一緒に散歩をしてくれました。

 

一度一緒に散歩をしてくれたことで、私も気持ちが軽くなり、次の日は少し明るい気持ちでTさんのお部屋を伺いました。

しかし

その後は、何度Tさんの部屋に行っても『無視・怒鳴られる』に逆戻りしてしまい、お互いに嫌な思いを3ヶ月間毎日味わいました。

認知症の方との関わりは本当に難しく、拒否をされるのはケアをする側にとって、とても辛いものです。

 

私は、たまたま本屋で手に取った『ユマニチュード』の本を読んで『気持ちを伝える技術』がなかったと思い知らされました。

それから『ユマニチュード』を意識的に実践するようになり、現在では認知症の方と良い関係がつくれることも多くなりました。

 

『ユマニチュード』ってなに??

ユマニチュードとは認知症の方に関わる時の『哲学』と気持ちを伝える為の『技術』のことです。

 

ユマニチュードの哲学では『人とは何だろう』と考え続けます。

そして『人とは何だろう』と考えたとき

「人は、そこに一緒にいる誰かに『あなたは人間ですよ』と認められることによって、人として存在することができる」と定義しました。

 

ユマニチュードでは『あなたは人間ですよ』ということを伝える為に4つの行動科学的コミュニケーションを通じて相手に伝えます。これを『4つの柱』と呼びます。

4つの柱

①見る   ②話す   ③触れる   ④立つ

すべてのケアを『4つの柱』を用いて行います。

認知症ケア技術!!ユマニチュードの4つの柱『見る編』

2019年7月22日

認知症ケア技術!!ユマニチュードの4つの柱『話す編』

2019年7月25日

 

また、ケアをする際は『ケアの5つのステップ』手順に沿って行います。

ケアの5つのステップ

ステップ1:出会いの準備(来訪を告げる)

ステップ2:ケアの準備(よい関係を結ぶ)

ステップ3:知覚の連結(実際のケア)

ステップ4:感情の固定(ともに過ごしたよい時間を振り返る)

ステップ5:再会の約束(次のケアにつなぐ)

ユマニチュードの考え方や『4つの柱』『ケアの5つのステップ』を用いることで、今まで認知症の方との関わりで困っていた方も劇的に改善する可能性があります。

 

これらユマニチュードの『哲学』『技術』は、認知症の方と良い関係を結び、『優しさを届ける』ことを目的としています。

今までユマニチュードを知らず、優しさをうまく届けることが出来なかった方は、是非この機会にユマニチュードを一緒に学んで大切な方と『良い関係』を築いていきましょう!!

在宅介護を始めるために必要な5つのこと

2019年9月23日




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宮城県在住の理学療法士『キクマ』です! このブログでは『高齢者福祉に従事している方』『ご家族の介護をしている方』に向けて、理学療法士として学んだことや経験したことを分かりやすく発信しています。 このブログにより、大切な人の健康を支える手助けができたら幸いです。