認知症ケア技術!!ユマニチュードの4つの柱『見る編』



こんにちは!『ユマニチュード愛好家』キクマです!!

認知症ケア技術であるユマニチュードでは、ケアをするときには『見る』『話す』『触れる』『立つ』の4つの柱を用います。

今回は『4つの柱』の中でも、とても重要な『見る』について分かりやすく説明します!!

認知症の視野の特徴

健常者の視野は、上が60度、下が70度、外側が100度見えると言われています。

その為、人が横から近づいてきても認識することが出来ます。

 

しかし、認知症の方は違います。

認知症の方は視野が狭くなりやすく、正面の狭い範囲に見えたものしか認識出来なくなります

言葉を認識することが難しい方も多く、そのような方に横から声をかけても気付いてもらえません。

良い関係を築くために気を付けるべき3つのこと

良い関係を築く為の第一歩は、ケアする側が存在していることに気付いてもらわなければなりません

ではどうすれば『私はここにいますよ』と上手に伝えられるのでしょうか??

①遠くからゆっくりと近づく

認知症の方は正面の狭い視野しか認識出来ていません。
その為、近いところから視野に入られると、急に飛び出してきたように感じてびっくりしてしまいます。

驚かせないように遠くから視界に入り、ゆっくりと近づきましょう

 

②正面から水平に見る

正面の狭い視野しか認識出来ない為、車椅子に座っている人に立ったまま声をかけたり、ベッドに横になっている方に横から声をかけても認識してもらえないことが多いです。

それだけでなく、車椅子に座っている方やベッドに横になっている方に立ったまま上から声をかけると『私のほうが強い』という上下関係のメッセージを与えてしまうこともあります。

正面から見ることで『自分が相手に対して正直であること

水平に見ることで『互いが平等な立場にあること

を伝えることが出来ます。

 

③長く見る

長く見ることで『とても親密な関係にあること』を伝えることが出来ます。

反対に相手をちらっと見るような見方では『軽んじている』というメッセージが伝わってしまうことがあります。

 

認知症の方は不快刺激が残りやすいと言われています。

相手に不快な思いをさせてしまうと『この人は嫌な人』という感情が残ってしまい、良い関係を築くことが難しくなってしまいます。

認知症ケアは『パーソナル・スペース』も大切

パーソナル・スペース』とは他人に近づかれると不快に感じる空間のことです。

パーソナル・スペースは、一般的に女性のほうが狭く、男性の方が広いと言われています。

 

認知症の方は、このパーソナルスペースが狭い傾向にあります。

ちょっと近すぎるかなと思うくらい近づかないと、自分に用事であると気づいてもらえないこともよくあります。

パーソナル・スペースの広さは人それぞれですし、時と場合によっても違ってきます。

思い切って近づいてみて相手が後ずさったり、のけぞったりしたら近すぎると判断しましょう。

 

大切なのは、適切な距離は『ケアを受ける側が決める』ということです。

認知症の方のケアをする時は『相手が適切と感じる距離はどのくらいだろう?』と意識しながら行いましょう。

 

今回は、ユマニチュードの4つの柱の一つである『見る』についてお話させていただきました。

正面から水平に見る、長く見るなどは、最初は恥ずかしいと感じる方も多いかと思います。

しかし、意識して『見る』を行うとケアしている方の反応が必ず変わります!!

正しい『見る』技術を身につけ、あなたの大切な方と良い関係を築いてもらえると嬉しく思います。

認知症ケア技術!!ユマニチュードの4つの柱『話す編』

2019年7月25日

認知症ケア技術!!ユマニチュードの4つの柱『触れる・立つ編』

2019年8月12日




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宮城県在住の理学療法士『キクマ』です! このブログでは『高齢者福祉に従事している方』『ご家族の介護をしている方』に向けて、理学療法士として学んだことや経験したことを分かりやすく発信しています。 このブログにより、大切な人の健康を支える手助けができたら幸いです。