『10m歩行テスト』で歩行年齢をチェックしよう!!



こんにちは!『最近何もないところでつまずいてびっくりする』キクマです!!

今回は『10m歩行テスト』を用いて、歩行の安定性をチェックする方法について分かりやすく説明します!!


『10m歩行テスト』ってなに??


『10m歩行テスト』とは、10mを歩く速さと歩数を計測して転びやすさをチェックする方法のことです。安全に実施する場所さえあれば、一般の方でも簡単に実施することが出来ます。

一部の疾患を除けば、歩行の安定性は歩行速度に比例する傾向があります。つまり、安全に歩ける方は歩く速さが速い傾向にあるということです。

そのため、歩く速さを測ると『転びやすさ』の指標の一つとなるのです。


『10m歩行テスト』のやり方

【使用するもの】

■ストップウォッチ  ■目印(コーン・テープなど)

【テストのやり方】

①10mのスタート地点とゴール地点に目印をつける

②スタート地点の3m手前とゴール地点の3m先に目印をつける

③スタート地点の3m手前からゴール地点の3m先を目指してなるべく速く歩く

④10m歩くのにかかった秒数と歩数を計測する


<実施のポイント>

◆スタート地点前の3mは加速区間なので、測定はスタート地点から行う

◆ゴール地点で止まらず、ゴール地点3m先の目印まで歩く(ゴール前の減速を防ぐため)。計測はゴール地点までとする。

◆走るのはダメ(両足が浮かないようにする)

◆普段より杖や歩行器を使用している方は、使用して計測する

◆スリッパや靴下、踵の高い靴などの履物は転倒の危険が高くなる為、使用しない

◆転倒の危険が少しでもある方は、横に介助者がいる状態で行う


『10m歩行テスト』で何が分かるの??

【速さから分かること】

『10m歩行テスト』には、屋内歩行や屋外歩行の自立に対するカットオフ値(自立できるかとうかの目安になる値)があります。

屋内歩行:24.6秒

屋外歩行:11.6秒

このカットオフ値を目安に、自分の歩行がどの程度安定しているのかをチェックすることが出来ます。

また『10m歩行テスト』の速度が、通常高齢者では1.0m/秒、屋外活動性の低い高齢者では0.66m/秒という報告もあります。

通常高齢者の1.0m/秒という速度は、10mを10秒の速さで歩くということです。10mを歩くのに10秒以上かかってしまうと、横断歩道が赤になるまでに渡りきれない場合が出たりと日常生活に支障が出てくると言われています。


【歩数から分かること】

10m歩行テストの歩数を使って『歩幅』と『歩行率(ケイデンス)』を算出することが出来ます。『歩行率』とは時間単位あたりの歩数のことで、歩行能力の指標の一つです。

<歩幅の算出方法>

歩幅 = 歩行距離 ÷ 歩数

<歩行率の算出方法>

歩行率 = 歩数 ÷ 歩行時間

この『歩幅』と『歩行率』を算出したら、下記の表を見てください。テストした方と同年代、同性別の方々と比較して、『歩幅』は大きいのか小さいのか、『歩行率』は上回っているのか下回っているのか、などが一目で分かります。

1)長崎浩ら:臨床運動学 第3版.医歯薬出版株式会社.2008


『歩幅』や『歩行率』が低下しているから転倒の危険が高いとは一概には言えません。しかし、同年代の方々と比べて体の機能が低下している可能性があります。

歩幅や歩行率は『正常な歩行のメカニズム』が機能していれば自然と良い値になるものです。正常な歩行のメカニズムが機能していると『歩行効率』が良く、歩いても疲れにくくなります。

定期的に10m歩行テストを行って『歩幅』や『歩行率』を算出し、『効率良く歩けているか』という点も確認することをおすすめします。


今回は、歩行の安定性をチェックする評価の一つである『10m歩行テスト』を紹介させて頂きました!

一般の方でも簡単に行えるテストですので、参考にして頂けると嬉しく思います。

安全に歩ける状態を保つには『客観的に見ること』『経過を確認して対策すること』がとても重要です。

歩行の安定性をチェックして、安全に過ごせる方が増えることを祈っております。

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宮城県在住の理学療法士『キクマ』です! このブログでは『高齢者福祉に従事している方』『ご家族の介護をしている方』に向けて、理学療法士として学んだことや経験したことを分かりやすく発信しています。 このブログにより、大切な人の健康を支える手助けができたら幸いです。