在宅介護で家族ができる5つのこと



キクマ
こんにちは!!言葉ひとつで意欲が出たり、やる気を無くしたり『感情って大事だなぁ』としみじみ感じるキクマです!!

在宅介護はとてもとても大変です。

そんな大変な在宅介護ですが、介護方法を間違えると介護者にとっても、本人にとってもさらに大変になってしまうのが在宅介護です。

 

今回は、そんな在宅介護において『在宅介護で家族ができる5つのこと』について分かりやすく説明します!!

身体機能・認知機能を落とさない

生活空間を狭めない

老化から体の機能が落ちてくると『歩くのが疲れる』『トイレが心配』など様々な要因で外出の機会が減ってしまいます

外出の機会が減ると体の機能が低下し、更に外出の機会が減るというサイクルに陥ってしまうことも珍しくありません。

キクマ
この『家への閉じこもり』が寝たきりや認知症になってしまう大きな要因となってしまうのです

入院は早めに切り上げる

入院すると自然な老化よりも身体機能が大きく低下してしまいます。

これは、安静により筋力低下心肺機能低下関節拘縮などの廃用症候群が引き起こされるからです。

 

廃用症候群は、入院の原因となった病気やケガよりも身体機能・認知機能に悪い影響を及ぼすことがあります。

身体機能・認知機能が低下しないようにするには、入院は早めに切り上げてベッドから離れて刺激のある生活を送ることがとても大切です。

意欲を取り戻す

病気やケガ、認知機能低下により意欲が低下してしまうのは自然なことです。

しかし、意欲の低下は閉じこもりや更なる認知機能の低下を引き起こします。

本人が喜んで出かけられるところを探し、外出の機会を増やすように心がけることが大切です。

 

また、在宅介護では『できないことは諦める』ということも重要です。

病気やケガの状態、認知機能、本人の意欲など様々な理由により、体の機能を元の状態に戻すことが難しいことも多々あります。

家族なら元の姿に戻ってほしいと思うでしょう。

それでも元の姿に戻ってほしいと願うのではなく『障害があってもその人らしく生きてほしい』と願いましょう。

キクマ
『〜したい』を一緒に探していくことで、本人の意欲を取り戻す手伝いをしていきましょう

記憶力が悪くなっても穏やかに暮らせる工夫をする

認知症には中核症状周辺症状(BPSD)があります。

中核症状とは 認知症で脳の細胞が死滅し、脳の働きが低下することによって直接的に起こる記憶障害見当識障害理解・判断力の障害実行機能障害失語失行・失認などの認知機能の障害を中核症状と言います。

 

周辺症状(BPSD)とは周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状のことです。

暴言や暴力興奮抑うつ不眠昼夜逆転幻覚妄想せん妄徘徊もの取られ妄想弄便失禁などはいずれも周辺症状で、その人の置かれている環境や、人間関係、性格などが絡み合って起きてくるため、人それぞれ表れ方が違います。

 

介護する方が対応に苦労するのは、中核症状よりも周辺症状です。

事例①
財布の置き忘れ(中核症状の記憶障害) ⇨ あの人に盗られた(周辺症状)
事例②
ここがどこで自分が誰だか分からない(中核症状の見当識障害) ⇨ 徘徊する(周辺症状) 

このように中核症状から生じる周辺症状により、介護する方は苦労するとともに、介護を受ける方も穏やかな生活を送ることができなくなります。

反対に中核症状があっても周辺症状が出なければ、穏やかに暮らすことができます

 

周辺症状の原因は、生活の中にあることがほとんどです。

便秘や脱水、環境の変化などの不快な気持ちになることは周辺症状の原因となります。

原因となりそうなことを生活の中から探し、それを改善するように心がけましょう。

 

また、介護者の関わり方が周辺症状の原因となっていることも非常に多いです。

認知症の方との関わり方について学んでおくことで介護負担を軽減でき、ご本人も穏やかな気持ちで過ごすことができます。

認知症の方との関わり方について以前記事を書いたことがありましたので、少しでも不安がある方は下記リンクへどうぞ

認知症の方に気持ちを伝える『ユマニチュード』

2019年7月19日

寝たきりにしない

高齢で虚弱になってくると、いかに寝たきりにしないかが大切になってきます。

日中はなるべく離床し、座位で過ごしてもらいましょう。

 

少しでも体が動かせる場合は病人扱いせず、これまで本人がしてきた生活習慣や役割をできる限り続けてもらいましょう

寝たきりになると嚥下力(飲み込み力)が衰え、誤嚥性肺炎になりやすくなります。肺炎は日本人の死因の5位(2018)であり、死因に置ける重大な位置を占めています。

 

また、寝たきりにしないためには、栄養管理脱水への配慮もとても重要です。

栄養管理の豆知識

◆低下した心身の状態を改善改善させるためにエンシュア・リキッドなどの栄養補助食品を摂取しましょう
※医療保険が適用されるため、医師から処方してもらえば経済的にも助かります

◆料理をする際にゴマ油を使用したり、食欲が低下している場合はアイスを食べるのも栄養状態改善に有効です

脱水の豆知識

◆高齢者は筋肉量が低下するため、体内に十分な水分を貯蓄できなくなります。そのうえ尿量 は増える傾向にあるので意図的に水分を摂取しないと脱水症になってしまいます。

◆脱水症の初期には発熱することがしばしばあります。発熱時には病気以外にも脱水症を疑いましょう。

安らかな最期を迎えてもらう準備をする

最期の時になって迷わない為に、本人の意向はあらかじめ聞いておきましょう

とくに『亡くなる場所』『延命措置を行うかどうか』の2つの意向は聞いておくとよいでしょう。

延命をしないと思っていても終末期が来たら『やっぱり延命措置をしたい』という方も多くいらっしゃいます。

 

本人に苦しんでほしくないと思う場合は、過剰な医療は避けたほうが賢明です。

在宅死を希望していたのに、最後に救急車を呼んで過剰な医療で本人を苦しめてしまう、ということはよくあります。

死がどうしても避けられない状況で本人に苦しんでほしくないと思う場合は、無理に延命せずに自然死に向かうほうが良いでしょう。

まとめ

今回は『在宅介護で家族ができる5つのこと』というテーマで記事を書かせて頂きました。

在宅介護で家族ができることは、介護を受ける方の心身の状態(時期)によって異なります。

◆加齢により心身機能が落ち始めた時期

◆病気や怪我での入院後

◆認知症の始まり

◆老衰時期

◆寝たきりになった後

介護を受ける方がどの時期であったとしても、介護者にはできることが必ずあります

キクマ
体の状態や認知機能が低下していても、少しでも穏やかな時間を過ごしてもらえるように一緒に支援していきましょう!!
在宅介護で家族ができる5つのこと(まとめ)

①身体機能・認知機能を落とさない

②意欲を取り戻す

③記憶力が悪くなっても穏やかに暮らせる工夫をする

④寝たきりにしない

⑤安らかな最後を迎えてもらう準備をする

在宅入浴の大切さと5つの注意点

2019年11月5日

『自宅での入浴介助』で今すぐ役立つ3つのコツ

2019年11月17日




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

宮城県在住の理学療法士『キクマ』です! このブログでは『高齢者福祉に従事している方』『ご家族の介護をしている方』に向けて、理学療法士として学んだことや経験したことを分かりやすく発信しています。 このブログにより、大切な人の健康を支える手助けができたら幸いです。